
「骨卒中」を知らない方も多いのではないでしょうか?
骨卒中とは、骨粗しょう症が原因でご高齢者に起こる骨折のことです。
骨折そのものは、命の危険性が伴うものではありませんが、機能障害や寝たきりなどにより健康寿命が短くなるため、結果的に命に関わる骨折として「脳卒中」を文字った「骨卒中」という名前が付けられています。
また、骨粗しょう症による骨折は、1カ所骨折をしてしまうとドミノ倒しのように骨折が相次ぐ「ドミノ骨折」の危険性も伴うため、骨力アップが必要不可欠です。
命に関わるドミノ骨折にご注意
ドミノ骨折の代表的な部位は、背骨の骨折です。
背骨が1ヵ所骨折すると、通常の5倍の確率で背骨に新たな骨折が起こり、太ももの付け根が骨折する「大腿骨骨折」の可能性も高まります。
大腿骨骨折を起こすと、その後5年間の生存率が約50%と命に関わる骨卒中です。
骨卒中のきっかけとなるドミノ骨折を防ぐには、骨力をアップする他ありません。
では、どのようにして骨力をアップしていけば良いのでしょうか?

骨力をアップさせる方法
はじめに、運動器と呼ばれる「骨」や「筋肉」は、高齢者でも十分に若返らせることができます。
その方法をご紹介します。
適度に刺激を与える
骨力のアップには、骨への刺激が必要です。
骨を刺激させると、骨細胞が活性化され骨力がアップします。
代表的なものは、ウォーキングですが、立位からつま先立ちをして、かかとをストンと落とす「かかと落とし」なども効果的です。

陽の光を浴びる
骨力のアップには、陽の光を浴びることも大切です。
骨を作るために必要なビタミンDは、日光を浴びることで体内生成されます。そのため、15分程度を目安に陽の光を浴びてビタミンDを作りましょう。

適切な栄養を摂取
骨を強くする栄養素と言えば、カルシウムを想像しますが、その他にも必要な栄養素があります。
骨の主成分カルシウム
骨に重要な栄養素でありながら体内に吸収されにくいため、ビタミンDやビタミンKと一緒に摂取を。
豊富な食材:牛乳・小松菜・小魚・大豆
骨の土台となるたんぱく質
たんぱく質は、骨の中心部(骨梁)作る材料で骨を強くして、折れにくくする役割を担う栄養素です。
豊富な食材:肉類・魚類・卵・大豆
カルシウムを吸収を助けるビタミンD
骨に重要な栄養素でありながら体内に吸収されにくいため、ビタミンDやビタミンKと一緒に摂取を。
豊富な食材:イワシ、サンマ
骨への沈着を助けるビタミンK
骨の「オステオカルシン」という成分を活性化して、カルシウムの骨への沈着を促したり、流出を防ぎます。
豊富な食材:小松菜、ブロッコリー
骨の土台となるたんぱく質
たんぱく質は、骨の中心部(骨梁)作る材料となります。骨を強くして、折れにくくする役割を担う重要な栄養素です。たんぱく質を多く含む代表的な食材は、肉類・魚類・卵・大豆などがあります。

最後に
骨力をアップさせて骨卒中を防ぐ方法はお伝えした通り、やはり適度な運動が効果的です。
しかし、ご高齢になるに連れて、運動時の「ひざの痛み」も悩みのタネになります。そんな方には、ひざの痛みを和らげるサプリメントもおすすめです。なかでも、プロテオグリカンが配合されたものを選ぶと良いでしょう。
サプリメントを摂取して、ひざの痛みの心配がなくなれば、満足のゆく運動ができ、結果「骨力アップ」が目指せます。

